私は幼い頃から、一言で言えば真面目な性格でした。
両親が厳格でそういう教育方針だったのもありますが、幼稚園でも小学校でも、規則やルールというものは絶対的に守らななくてはいけないと固く信じていたし、さらには集団の中では常に「いい子」であろうと努力していました。
また、本を読み、そこから想像をふくらませるのが好きだったのを自分でも覚えています。
その代わり運動神経は全くなく、幼稚園の頃から休み時間に外で遊ぶことが好きではなく、部屋の中で一人で本を読んだりお絵かきをする子供でした。当然のことながら運動会で活躍した記憶なんてありません。
つまり、活発とか社交的という言葉が全然似合わない、大人しくて内気な女の子でした。
大きくなって「初恋がいつだったか?」という話をすると、幼稚園ぐらいでもう好きな男の子がいた、という話をよく聞きます。ですが、私はこのように一人で遊ぶことが多かったこともあり、男の子への興味や関心もすごく薄かったのだと思います。
私が高校卒業まで育った街は、いわゆる「地方都市」と呼ばれる街です。
私の家のまわりは住宅地ですが、周囲には畑があったり自然が残っているような場所です。私の最寄り駅には日常生活には不自由しない程度にはお店はありますが、買い物に行く場合は父の車で大型ショッピングセンターに行く方が便利、というような環境です。
このような静かな街で育ったことが、高校までの私の異性経験の無さに少なからず影響していると思います。