小学生時代の自慰(オナニー)①

小学校に入っても、私の根本的な性格は変わらず、大人しくて内気でした。
男子に興味がないわけではなかったのですが、何を話していいかもわからないし、自分から積極的に話すのが恥ずかしいような気がしていました。小学生になると給食当番とか掃除当番のようにクラスの中での仕事が増え、そういった必要な話はもちろんできるのですが、そこから話が発展せずに終わってしますのです。
おませな女子は、小学校低学年の段階でも仲のいい女子グループの中で「××君が好き」みたいな秘密を共有しあっていたようですが、もちろん私は自分からそんな話の輪には入れないし、好きな子のことを聞かれることもありませんでした。

一方で、家に帰って寝る前には相変わらず自慰は続けていました。
この頃は私には好きな男子もいなかったし、そもそも男性と女性でセックスをするというような知識もないので、性的な願望とは結び付かず、ひたすら「自分にとって気持ちがいい場所を撫でて快感を得る」という目的だけでした。
性的な部分で少し変化があったとすれば、自分の体についての興味が芽生えたということでしょうか。自慰をする際に「どうしてこの部分は気持ちいいんだろう?」「この部分は何のためにあるんだろう?」というような疑問に思い至ったのです。
もちろんまだ性教育など受けていないので、性器の本当の役割なんてわかりません。とは言え、「本来は隠すべきところ」「恥ずかしいところ」という感覚はわかります。ただ、それ以上のことがわからないだけに余計モヤモヤするのです。


ある日、母が買い物に出かけ、私が一人で留守番をするタイミングがありました。
私は、それまでに感じていた疑問を解消しようと、小さめの鏡を持ち出しました。毎晩自分でいじっている股間がどういうものなのか、この気持ちのいい場所がどんなものなのか、自分の目で確かめてみようと思ったのです。
私は床に鏡を上向きに置き、スカートは履いたままでパンツだけを脱ぎました。
家には私一人とは言え、いつもの買い物だと母が30分ぐらいで帰ってきてしまうはずなので、念のため脱ぐものは最小限にしようと思ったのです。そして、私は念のため時計を見ました。母が帰って来る前に何事もなかったように服を着て鏡を戻さなくてはいけないので、5分経ったら片付けよう、と決めました。


私はスカートをたくし上げた状態でおしっこをする時のようにしゃがみました。そして、自分が上から見て鏡に股間が映るように鏡の位置を調整しました。
まだビラビラとかも発達していないので、股間に一本の筋のような割れ目が見えました。いつもお風呂で体を洗う時にお風呂用の椅子に座ると鏡で見える部分ではあるので、このあたりまでは何度も見たことがある光景でした。なので、今回の目的はこれよりももうちょっと先です。
しゃがんでいるので、お風呂で見る時よりは割れ目が少し開いた感じになっています。私は指でおそるおそるその割れ目を開いてみました。もうこの段階で、今までの自慰では感じたことがないような不思議な気持ち良さを感じます。
指で割れ目をいろいろいじってみて、私はクリトリスの存在に気づきました。「いつも触ると気持ちいいのは、これかもしれない」とゆっくりと触ってみると、やはり毎晩感じているのと同じような快感が襲ってきました。私はついつい、夢中になってそのままクリトリスをいじり続けてしまいました。
しゃがんだ体勢のままクリトリスをいじっていたので、その姿勢を取り続けるのもきつくなり、我に返りました。そして時計を確認しました。もともと鏡を見るのは5分と決めていたのに、もう10分以上経っています。
私が最初に自慰をしたのは、スカートの中でパンツを直したのを母に誤解されて怒られたのがきっかけでした。あの時の怒られ方からすれば、パンツを脱いで性器を見ているこんな姿を目撃されたら、どんな怒られ方をするか想像もつきません。
私はすぐにパンツを履き、念のためスカートの乱れがないかを確認し、鏡をもとの場所に戻しました。

それから少しして母が帰ってきました。だいたい計算通りの時間です。
私は極力普通を装って母を迎え、母が買ってきた食材を冷蔵庫に入れる手伝いなどをしました。一生懸命、普通に会話をしたつもりでしたが、私の頭の中はさっき自分がした行為で頭がいっぱいでした。

前に私は「自慰は自分にとってのおまじないなので、毎晩、夜寝る時の1回だけ」と決めていたと書きました。が、この経験をきっかけとして、「日中はいい子にして、毎晩1回だけしてもいい」とルールを決めたい真面目な私と、禁を破って夜でない時間に自慰をして新たな快感を知ってしまったいけない私とのせめぎ合いが始まったのです。

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